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ようこそ、川原 祐です♪
by yu-kawahara115
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第190回接近遭遇「遊太郎の浮気発覚?」

~もし、あなたの彼氏が宇宙人だったら?〜

★森田遊太郎(23)=レン・ソリュート★
地球に派遣された銀河連盟調査員。
普段は高校生のような童顔にまん丸メガネ。
おっとりした新人営業マンだが、
その正体は、プラチナの髪と青灰色の瞳を持つ美しき異星人である。

★五十嵐桃子(26)★
遊太郎の正体を知る、同じ会社の勝ち気で現実的なOL。
宇宙人やUFOには全く興味がない男前な女性。

この2人、表向きイトコ同士としてルームシェアをしているのだが.....?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

土曜日の昼前になって、ようやく桃子は目を覚ました。
頭がズキズキ痛い。
また酔っ払ってリビングで寝てしまったらしい。
見ると、自分にブランケットがかけられていて、
テーブルの上も綺麗に片付けられている。
きっと遊太郎が帰って来てやってくれたのだろう。

「ねえ、遊太郎、合コンどうだった?」
彼の部屋のドアをノックするが返事がない。
「入りまあす」
と、わざと言って開けてみた。やっぱり、いない。
青いベッドカバーは使われた形跡もなかった。
一度帰ってまたどこかへ行ったのだろうか。
ふと、白い紙が床に落ちているのを見つけた。
名刺のようで、拾い上げて印刷された名前を読んだ。

「ささがわ、なつき……? 」

笹川夏希。
綺麗で知的な感じの女の名前だ。
インテリアコーディネーターのアシスタントと書かれている。
仕事先で知り合ったとは思えず、桃子の胸の中がざわざわと騒ぎ始めた。
まさか、金曜日の合コンで会った女……?

結局、
遊太郎は休日中には帰って来なくて、
顔を見たのは月曜日の朝だった。
ごく普通にキッチンで桃子の朝食を作り、
起き抜けでぼうっとしている彼女の前に、搾りたてのオレンジジュースを置く。

「おはようございます。桃子さん」

のん気そうな笑顔が今朝は憎たらしい。
ひとの気も知らないで。

「あのさ、遊太郎」
「はい?」
「えっと……」

名刺の女のことを聞こうと思ったが、止めにした。
なんだか探りを入れているようで性に合わない。
「何でもない。それより休みの日くらい、一緒にどこかへ行こうよ。
海とか行きたいな。あたし」
「海。いいですね」
「じゃ、決まりだね。今週の日曜日に海に行こ。
仕事はもう入れないでよ。絶対、約束」
「はい。わかりました」

彼は快く承諾し、桃子に新しいおしぼりを持って来てくれたので、
単純にも、すっかり浮気疑惑がふっ飛んでしまった。
新しい水着を買わなきゃと、ワクワクし始める。


ところが、その日の午後。
桃子は、会社で一本の内線電話を取った為に、
幸せな気分が台無しになってしまった
遊太郎に客が来ていたのだ。
もちろん彼は営業に出ていたのだが、
受付から客の名を聞いて彼女は驚いた。

「……笹川夏希?」

程なくして、
桃子が1階に降りてみると、エントランスのロビーに若い女性が立っていた。
黒いパンツスーツがすっきりと似合っていて、
ストレートの黒髪をサラリと流した姿は充分に知的だった。
ノンフレームの眼鏡の下で、利発そうな瞳が桃子を見つめる。

「突然すみません。私、笹川夏希と申します」

名刺を渡された桃子は、
遊太郎の部屋に落ちていたものと同じだと知り、
胸のざわめきを再燃させてしまった。

「近くまで来たので、森田さんがいらっしゃるなら、
と思っただけなんです」
「森田は外出中で、夕方まで戻りませんが」

あんた、合コンで知り合った女なんでしょ?
桃子はそう言いそうになるのをこらえて、
名刺をスカートの前で暖めていた。
そんな彼女を見て、ふっと笹川夏希は微笑んだ。

「あの、失礼ですが。
あなたは、もしかしたら、森田さんの……?」
「同僚です」
すると夏希は、何事か考えて、じっと見ていたが、
やがて、サラリと信じられないことを口にした。

「私も、森田さんと同じく派遣調査員です。
あなたなんですね。五十嵐桃子さん。
彼と一緒に住んでいる地球人って」


〜第191回をお楽しみに♪〜
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by yu-kawahara115 | 2009-08-09 18:40
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