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ようこそ、川原 祐です♪
by yu-kawahara115
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<   2010年 07月 ( 4 )   > この月の画像一覧

第271回接近遭遇「結婚しようよ」

〜もし、あなたの彼氏が宇宙人だったら?〜

★森田遊太郎(23)=レン・ソリュート★
地球に派遣された銀河連盟調査員。
普段は高校生のような童顔にまん丸メガネ。
おっとりした新人営業マンだが、
その正体は、プラチナの髪と青灰色の瞳を持つ美しき異星人である。

★五十嵐桃子(26)★
遊太郎の正体を知る、同じ会社の勝ち気で現実的なOL。
宇宙人やUFOには全く興味がない男前な女性。

この2人、表向きイトコ同士としてルームシェアをしているのだが.....?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「結婚しようよ。遊太郎」

桃子は遊太郎が帰宅するのを待ってプロポーズをした。
思いきって口にした時、彼女の心臓はばくばくと波打った。
遊太郎はキョトンとした顔で、
意味を探すように彼女を見つめていたが、
やがて、にっこりして答えた。

「いいですよ。結婚しましょう。桃子さん」
「ホント?やった!でも知ってる?
普通プロポーズって男子からするもんだよ」
「そうなんですか」
「でも、待ちきれなくて先にあたしが言っちゃったから、いい。
でも指輪は、ちょうだいね」
「指輪、ですか?」
「やっぱ知らないんだ。
地球じゃあ、エンゲージリングっていっていうのがあるわけ」
「それは勉強不足でした。すぐに用意します」

遊太郎は鞄を手にして出て行こうとするので、
そんなに急がなくてもと桃子は苦笑し、遊太郎にしがみついた。

「一緒に選んで。指輪」
「はい」

甘い甘いキス。
桃子は有頂天になり、遊太郎を痛いほど抱き締めた。
幸せの絶頂だった。
次の瞬間、床に転がり落るまでは。

「っててて……」
桃子は枕を抱き締めて、ベッドから落ちたのだ。
なんだ、夢か。
すごくいいとこだったのに。

激しい落胆とぶつけた額の痛さで顔をしかめる。
時計を見ると日曜日の昼前だった。
リビングに行くと、朝食がきちんとテーブルに並べられ、
遊太郎は出かけたあとだった。
よく寝ている桃子を起こさず、そうっと仕事に出たのだろう。
もちろん日曜日なので、仕事というのは彼の本業の方だが。

「現実だったら、今頃は遊太郎とリングを買いに出かけていたのに」

パジャマのまま、ソファにどっかり腰を下ろし、
桃子はいま見た楽しい夢をしばらく反芻し、ニヤニヤした。
そうだ。正夢にすればいい。
のんびりした遊太郎からプロポーズを待ったって、
いつになるやら見当もつかない。
それに仕事一筋の彼のボキャブラリーには、
プロポーズとかないんじゃないだろうか。
ここは、年上の自分がしっかりリードするべきだろう。

そうと決まったら、やることは情報収集だ。
朝食を食べたらパソコンで結婚情報をチェックしてみよう。
もう結婚している友人に連絡を取って話を聞いてみるのもいいかも。

オレンジジュースをごくごくと飲み、野菜のサンドイッチを食べながら、
桃子はふと思った。
神崎部長に相談してみようか。
なんといっても、表でも裏でも、
遊太郎をよく知る上司なのだから。
それに時々遊びに来るカミラにも相談しよう。
女同士だし、いちおう彼の幼なじみ。
結婚するにはどうすればいいか。知恵を借りるのだ。

ひとり舞い上がっているとインターホンが鳴り響いた。
宅急便かな?
まさか本当にカミラの訪問か。
急いでルームウェアに着替え、髪を束ねた桃子は、
玄関の向こうに立つ見知らぬ訪問客にギョッとした。

にこりともしない外国人風美女。
その横には遊太郎の親友だというサーフィス。
この男、今度は一体誰を連れて来たわけ?
追い返そうと思ったが、騒ぎになると他の住人に見咎められてしまう。
用件だけ聞いたら、遊太郎は留守だと言って早々に帰って貰おう。

「どうぞ」

桃子は仏頂面をなんとか引っ込めて、
場違いに華やかな訪問客たちを部屋の中に入れた。


〜第272回をお楽しみに♪〜

↑ 少し内容を訂正させていただきました。
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by yu-kawahara115 | 2010-07-25 13:45

第270回接近遭遇「彼氏に料理を教わる彼女」

〜もし、あなたの彼氏が宇宙人だったら?〜
★森田遊太郎(23)=レン・ソリュート★
地球に派遣された銀河連盟調査員。
普段は高校生のような童顔にまん丸メガネ。
おっとりした新人営業マンだが、
その正体は、プラチナの髪と青灰色の瞳を持つ美しき異星人である。

★五十嵐桃子(26)★
遊太郎の正体を知る、同じ会社の勝ち気で現実的なOL。
宇宙人やUFOには全く興味がない男前な女性。

この2人、表向きイトコ同士としてルームシェアをしているのだが.....?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

翌日の土曜日。
遊太郎と桃子は近所のホームセンターに行った。
桃子の世にも破壊的な料理で、
フライパンや片手鍋が使いものにならなくなった為だ。

桃子はいつになく上機嫌で物色し始めた。
何故なら、お互いスレ違い生活が続いていたし、
これからは遊太郎が桃子に調理を教えるという。
それは必然的に2人きりの時間が作られるという事で、
桃子は素直に嬉しかった。
もちろん調理器具を駄目にしたのは、
そんな下心があったからではなかったのだが。

「これなら、桃子さんでも使いやすいですね」

キッチンフロアで、遊太郎はシンプルで丈夫な片手鍋とフライパン、
菜箸やフライ返しなどを選んだ。
桃子が無邪気に口を挟む。

「ねえ、どうせなからペアでトレーとかそろえない?」
「桃子さんのだけでいいと思います」
「え、なんでよ?遊太郎のは?」
「僕はあまり食べないし、もったいないですよ」

遊太郎は無駄遣いはしないタイプだ。
どんぶり勘定の桃子とは対照的なので、もったいないと言われて彼女はちょっとむくれた。

確かに、遊太郎は作るだけで食事はあまりしない。
昼間はサラリーマンとして怪しまれないように、
外回り先で誰かと食べているようだが、
1日一回の食事だけで24時間フルで動けるものだろうか。
遊太郎の正体が地球人でないのはわかっていても、
桃子にはほんの少し不満だった。
お揃いの食器を2人で選び、毎日一緒に食事をしたかった。


マンションに帰り、
早速簡単なものから挑戦することになった桃子は豪語した。
「オムライスぐらいなら、あたしにだって出来るわよ」
しかし卵の割り方ひとつから基礎が出来ていなくて、
遊太郎にやんわり指摘された。
「桃子さん。卵は力まかせだと殻が中に入りやすいですよ」
「割ればいいんでしょ。割れば」

ガンガン割ろうとする桃子の腕を遊太郎が軽く掴んだ。
「素材は丁寧に扱うと、美味しく出来上がるんですよ」
「悪かったわね。耳に痛いんだけど?どうせ、あたしはガサツよ」
「じゃあ、ちょっと見ててくださいね」

そう言った遊太郎は、器用に片手で卵を割り始めた。
感心して真似したが、これはコツを掴むまでしばらく練習が必要だと痛感した。
彼は続いてキャベツの千切りを教えた。
桃子の切ったキャベツは厚さが1センチ近くあり、
とても千切りには程遠い。

「キャベツなんて添え物じゃん。
テキトーに切って並べりゃいいんじゃないの?」
面倒くさいと文句を言い出す桃子に、遊太郎は少し考えていたが、
スッと彼女の背後に回り、包丁を持つ手に自分のそれを添えた。
一瞬、桃子はドキッとした。

「感覚を覚えれば、桃子さんなら上手に出来ますよ」
遊太郎はさりげなくフォローをしながら、
一緒に包丁を動かしてくれた。
遊太郎の体温を全身に感じる。
桃子は黙って従いながら、
料理が上手な女性になりたいと思い始めた。
そうしたら、遊太郎は喜んでくれるかもしれないし、
もしかしたら、お嫁さんに……

ふと、桃子は戸惑った。
自分はいま何を考えていたのだろう。
思わず手の動きが止まって、遊太郎が驚いたように訊いた。

「疲れましたか?桃子さん」
「あ。ううん。大丈夫」

桃子はぎこちなく答え、再び一生懸命キャベツを切る練習に集中した。
最初と違っていくらか細かく切れていき、達成感が味わえた。

そうか。
あたし、やっぱり本音は遊太郎のお嫁さんになりたいんだ。
ずっと、ずっと一緒に暮らしたい。

遊太郎に調理を教えてもらう、穏やかな時間の中で、
桃子は遊太郎との結婚したいという想いが、
どんどん高まっていくのを感じていた。


〜第271回をお楽しみに♪〜
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by yu-kawahara115 | 2010-07-18 14:33

第269回接近遭遇「桃子のクッキングは破壊的」

〜もし、あなたの彼氏が宇宙人だったら?〜

★森田遊太郎(23)=レン・ソリュート★
地球に派遣された銀河連盟調査員。
普段は高校生のような童顔にまん丸メガネ。
おっとりした新人営業マンだが、
その正体は、プラチナの髪と青灰色の瞳を持つ美しき異星人である。

★五十嵐桃子(26)★
遊太郎の正体を知る、同じ会社の勝ち気で現実的なOL。
宇宙人やUFOには全く興味がない男前な女性。

この2人、表向きイトコ同士としてルームシェアをしているのだが.....?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

侵入者を確保したのち、
遊太郎は銀河連盟パトロール隊員に引き渡し、
遊太郎と薬師丸は禁止区域の小学校を離れた。
表通りをかなり歩いたところで、薬師丸は意を決したように口を開いた。

「……あの、森田さん」
「はい」
「昼間、派遣調査員をやる自信がないって、
僕、こぼしてしまいましたが」
「ええ」
「その。……もう少しだけ考えてみようかと思い始めています」
「薬師丸さん……」

遊太郎の安堵したような表情に、
薬師丸は多少赤くなり、急いで付け加えた。

「別に、あなたの仕事のやり方が好きになったわけじゃありませんよ。
逃げる気だと思われたくないだけです。
いまの現実に向き合う勇気は大切ですから」

現実から逃げても、自分からは逃げられない。

先刻、遊太郎が侵入者に言った言葉が、薬師丸の誇りを呼び戻したようだ。
素直に認めたくなくて憎まれ口を叩く彼を、
遊太郎は好ましく感じた。

「薬師丸さんなら、きっと良い派遣調査員になれると思います」
「お世辞はいいです」
ちょっと鼻じらむ薬師丸へ、
遊太郎は少しだけ声のトーンを落とした。
まるで独り言のように。

「……僕も、自分から逃げたいといつも思ってます」
「え?」
「でも、結局逃げられない。
さっきの侵入者に、偉そうな事をいう資格なんて、
本当は、僕にはありません」
「森田さん?」

怪訝そうな顔をする薬師丸だったが、遊太郎はいつものふんわりした表情に戻った。
「何でもないです。会社に帰りましょうか。
そろそろ高山係長も帰社されている時間ですから」

既に陽が傾きかけていた。
淡いオレンジ色に染まってゆく街を、
遊太郎と薬師丸は肩を並べて歩いて行った。


その夕刻。
マンションに帰った遊太郎は、
ドアの外まで漂っている異様な匂いに気づき、
靴もそこそこに脱ぎ捨て、慌ててキッチンへ走り込んだ。
「桃子さん?」
「来たらコロスからね。遊太郎」
振り返りもせず物騒なセリフを吐いた桃子は、
キッチンで何かを必死に作っていた。
来るなと言われても、
遊太郎は彼女の背後に立って、
その惨状に目を大きく見開いてしまう。

「もうっ!来ちゃダメって言ったじゃん」
思いきりむくれる桃子に構わず、
遊太郎はスーツの上着を脱ぎ、シャツの袖を捲り上げ、
穴が開いた鍋や炭のようなフライパンに手を伸ばした。

「いったい何を作ろうとしてたんですか?桃子さん」
「肉焼いて煮物に挑戦しただけ。
ふん。あたしだって料理くらいしたくなるんだからね」

貸してよ、とフライパンを取り返そうとする桃子だが、
ひどい焦げ付きは自分の手に負えないと感じているのか、
「僕に任せてください。桃子さんはソファで休んで」
と遊太郎に言われてしまうと、ふてくされてキッチンから離れ、
リビングにあるオレンジ色のソファにどっかり座り込んだ。

「あ〜あ。電子レンジとかインスタントラーメンなら簡単なのに」
「インスタントは体に良くないですよ」
「だってさあ、煮たり焼いたりすんの難しいんだもん」
「だから、食事は今まで通り僕が作りますから、
桃子さんは何も心配しなくて良いんです」
「それが、ヤなの。あたしは」

彼女は腕を組んで立ち上がった。

「あんたが家事をやってくれてるのは助かるよ?
けどさ。このままじゃ、あたし、な〜んにも出来ない女になりそうで、
すっごく焦ったりするわけよ。わかる?26の女のプライド」
「はあ」

キッチンの掃除をしながら遊太郎は考えた。
正直なところ、桃子の調理は破壊的だ。
調理器具が全部使いものにならなくなる上に、
そのうちに火事かと勘違いされ、
マンションの他の住人から通報をされ兼ねない。

「教えます」
「へ?」
「僕が桃子さんに少しずつ調理を教えますから」

クッキングコーチを宣言する遊太郎に、桃子の顔が柔らかくふくらんだ。

「うん!」


〜第270回をお楽しみに♪〜
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by yu-kawahara115 | 2010-07-11 12:48

第268回接近遭遇「戦争を放棄した者」

〜もし、あなたの彼氏が宇宙人だったら?〜

★森田遊太郎(23)=レン・ソリュート★
地球に派遣された銀河連盟調査員。
普段は高校生のような童顔にまん丸メガネ。
おっとりした新人営業マンだが、
その正体は、プラチナの髪と青灰色の瞳を持つ美しき異星人である。

★五十嵐桃子(26)★
遊太郎の正体を知る、同じ会社の勝ち気で現実的なOL。
宇宙人やUFOには全く興味がない男前な女性。

この2人、表向きイトコ同士としてルームシェアをしているのだが.....?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「あなたは、オメガ星系惑星間戦争の逃亡者ですね?」

体育館の中。
遊太郎の投げた言葉に男は目を見開いた。
武器も壊されたいま、観念したかのように床へざっと座り込む。

「よくわかったな。派遣調査員。
いかにも、俺はオメガ星系の戦場から逃亡した男だ」

遊太郎の後ろで、緊張感の解けた息を吐き出す薬師丸の気配がした。
遊太郎はそんな彼に言う。
「薬師丸さん。銀河連盟パトロールは、まだ呼ばないでください」
「はあ?捕まえたんならさっさと引き渡してしまえばいいじゃないですか」
「事情をまず訊かなければ」
「事情?戦争が嫌だから、逃げただけですよね」

口を尖らせる薬師丸へ、男が挑みかかるように身じろいだ。
「なんだと?」

その迫力に薬師丸はちょっと怯みながらも、
相手がもう武器を持たない丸腰だとわかると増長する。
「だいたい惑星間戦争なんかに身を置く人間は、
物騒な人間ばっかりだと思いますよ。話なんか訊くだけムダです」
すると遊太郎がはにかんだように微笑し、サラッと言った。

「あの、すみません。僕も前は傭兵だったんですが」
「え」

これには男も、はっとした表情をしたが、
のんびりした遊太郎の風情を見て苛立つように怒鳴った。
「いい加減なことを言うな。お前みたいなのが傭兵であるはずがない」
薬師丸もそれには同感だった。
「森田さん、説得力のない冗談はやめて下さい。
惑星間戦争の傭兵なんていったら、無法者集団……」
言いかけて薬師丸ははた、と思い返した。
いや、あり得るかもしれない。
遊太郎は、茫洋として見えるが、
別人の素顔を持つ特殊能力者である事を思い起こしたからだ。

薬師丸の思惑をよそに、遊太郎は天気の話でもするように答えた。
「もう2年ほど前になりますが、
オメガ星系惑星間戦争では戦闘機のパイロットをしていました」
すると男が改めて遊太郎を凝視し、まだ疑い半分で訊いた。
「本当なのか?信じられん。
そんな奴がなんでまた派遣調査員になっている」
「はい。味方の部隊と離散してしまって、なりゆきで」
「なりゆき?バカな」

男は吐き捨てるように言い、警戒を緩めなかったが、
やがて精悍な顔が人間らしく疲れに彩られていった。

「もういい。正直に答えてやろう。
戦争から逃げたと言われるのは癪だが、
互いの利権争いのための長期戦争に嫌気がさして、
銀河連盟の貨物輸送艇に潜んだのは事実。
たどり着いた惑星が地球だっただけさ」

それを聞いた遊太郎が、察したかのように頷いた。
「確かに長い戦争ですから、お気持ちはわかります」
「わかる?そんなことを言って、見逃しはしないんだろう?」
「それが僕の仕事ですから」

ほらみろ、と斜め下に視線を落とす男に、
遊太郎はゆっくり近づいた。
そしてしゃがみ込んで彼の目をじっと見る。

「どこに逃げ込んでも、自分からは逃げられません」
「……」
「あなたは、現実と向き合うのが怖くて、こんな見知らぬ惑星の、
小学校の体育館に隠れて、答えを先延ばしにしているだけなんです。
いずれ自分の気持ちに決着をつけなければならない」

噛み砕くように、ゆっくり諭す遊太郎に、
男ばかりか離れて立っている薬師丸も考えさせられるものがあった。

確かに薬師丸自身も逃げようとしている。
派遣調査員の仕事が自分には手に余ると言って、
やる前から逃避を決め込み、
遊太郎に八つ当たりしていただけなのかもしれない。

「自分からは逃げられない、か」

男が、淡々と遊太郎の言葉を繰り返し、
きっぱりした態度で立ち上がった。
「あんたのセリフは胸に痛い。でもおかげでサッパリした。
俺を捕まえてくれ」
「いいんですね?」
「ああ」

男の決意に遊太郎は頷き、
背後の薬師丸に銀河連盟パトロール隊を呼ぶように促した。


〜第268回をお楽しみに♪〜
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by yu-kawahara115 | 2010-07-04 12:42